まずは、どろんこ会に入職したきっかけを教えてください。
もともと私自身、保育士として働いていたんです。
どろんこ会のことは、業界内でも有名だったので以前から知っていました。
あるとき転職サイトでどろんこ会の求人を見かけて、「あ、本部職の採用もあるんだ」と興味を持ったのが最初のきっかけです。
当時は一度保育業界を離れていたのですが、「やっぱりもう一度、保育に関わる仕事がしたい」と思っていたタイミングだったので、すぐに応募を決めました。
どろんこ会って、子どもの「やりたい!」をとことん尊重して、ときには泥んこになって遊ぶような、自由度の高い保育を実践しているイメージがありました。
最近は行事を減らしたり、着替えを最小限にするような園も増えてきましたが、その中でも特に理念が一貫していて、「ここなら自分も納得して働けそう」と感じたんです。
現在の仕事内容について教えてください。
今はIT企画部に所属していて、現場の先生たちがスムーズに仕事を進められるよう、IT面でのサポートをしています。
たとえば、スマホやパソコンのトラブル対応、システム研修やガイダンスの実施、本部や現場向けの新入社員研修など、内容は多岐にわたります。
先生たちから「ありがとう」「助かったよ」と言っていただける瞬間が、やっぱりいちばん嬉しいですね。
ある時、「システムが固まって動かない」と相談されたことがあって、過去の事例から解決策を提案したんです。
その後「また同じことが起きたら不安…」と話していたので、具体的な対応手順をまとめてお送りしたところ、「相談してよかった」と言ってもらえて、とても励みになりました。
ただ、IT化が進んでいるとはいえ、保育士の中にはITが得意じゃない方も少なくありません。
どんなにいいシステムがあっても、「使いこなせなければ意味がない」ですよね。
だからこそ、元保育士の自分が先生たちの“わからない”を先回りしてキャッチしたり、気軽に相談できる雰囲気づくりを心がけています。
「保育士」さんが本部で働くことについて。
保育士のキャリアといえば、主任や園長を目指すルートが王道かもしれません。
でも私は、現場と本部をつなぐ“橋渡し”のような存在になりたいと思っていたんです。
実際、どろんこ会には「仕事チャレンジ制度」があって、保育士から本部職へのキャリアチェンジも可能です。
自分のように、保育士の経験を活かして本部で働ける環境が整っているのは、とてもありがたいですね。
もちろん、管理職を目指すのも素敵な選択ですが、本部職だからこそ、より広い視点で保育業界や先生たちを支えられる。
それが今の自分のやりがいであり、今後目標としてやっていきたいことでもあります。
編集後記
保育士としての経験を活かしながら、新しいフィールドに飛び込んだN・Yさん。
ITの知識がほとんどない状態からの挑戦に、不安や葛藤もあったと率直に語ってくれました。それでも、「現場と本部をつなぐ存在になりたい」という想いを胸に、一歩ずつ信頼を積み重ねていく姿に、どろんこ会で働く意味を重ねることができました。
「子どもたちの側にいなくても、現場を支えることができる」——その信念に、仕事の本質や保育の奥深さが表れています。
どろんこ会には、現場だけでなく、本部というステージでも“保育者としてのキャリア”を描ける可能性が広がっています。
誰かの一歩が、また新しい道をつくる。その原動力となるような、インタビューでした。

